014「起業したら経営者にご挨拶に行こうプロジェクト」

2008年11月11日

半袖で過ごせるくらい暑い陽気だと思ったら、雨が降って寒かったりとなかなか天気が安定しないですね。
今日から、シンガポールに出張です。
機内で少し時間があったので、前回の続きを書いてみたいと思います。
海外への旅は、大学の時以来で、久々に空の旅を満喫しています。
パスポートの期限も切れていて、仕事の合間の準備は結構大変でしたが、
離陸してから2本も映画を見てしまいました。
ビールがどんどん出てくるのもいいですね♪

さて、事務所となるスペースを手に入れるプロジェクトがわずか一日で終わってしまいました。
2003年8月に話が決まって12月までの間、大改装と大掃除を続けました。
いつかのタイミングで当時の写真を公開したいと思います。

経営方針を話し合う定例会を毎週1回開催していました。
どういうマーケティングをしていくか、どういう方法で商品を提供するのか、
どういうビジネスモデルなのか、経営理念はいったい何なのか、話は尽きませんでした。

会議室というところは、話し合えば話し合うほど、話がどんどん架空のものになっていくので良くないです。
議論がだんだんループするようになってきました。
そこで、実際の会社はどういう利益構造で収入を得ているのか実際に聞いてみるのが早いと結論づけました。

「千葉大生が起業したのでご挨拶をさせていただきたい」

という切り口で、同業社を含めてご挨拶回りを始めました。
最初の何社かのアポイントができたら、後はとんとん拍子でした。
伺った先の社長さんが、会っておいた方がよい社長さんを紹介してくれるのです。
このとき、会社というのは社長同士のネットワークが大事なんだと言うことを学びました。

こうしていろいろな会社を回っているうちに、
会社で余っているものを、下さる社長さんも何社かありました。
もちろん、使い物にならないものも多くあり、お金を払って処分しなくてはいけないこともありました。
処分の費用は、いただいたけど不要な書籍類を古本屋に売って捻出したりしました。
この頂き物の中に、実は、オフィスのイスだとか、机だとか、パソコンだとかがあったのです。
デザイン会社の不要品の中にはデザイン的に優れているものも多く、
頂き物でそろえたにしては、すこしまともなオフィスができあがりました。

当時アルバイトをしていた某プリンタメーカーからは、カラーコピー機を寄贈されたりと、
とんとん拍子に必要なものがそろっていったのです。

応援をしてくださった方々には感謝してもしきれません。
それと同時に、自分たちだけで作り上げていくことよりもよりも「応援してもらう」ということの重要性にも気づきました。
応援してもらうと言うことは、「期待に応える」義務感みたいなものが芽生えます。
この期待に応えたいという気持ちこそが、これまでのTRYWARPを支えてきたのだと思います。
TRYWARPメンバーだけの夢ではなく、もはやTRYWARPが実現したい世界は皆の夢になってたのかもしれません。

2年くらいが過ぎ、応援してくださった社長さんにお礼のご挨拶をする機会が増えてきました。
多くの起業したい若者はすぐにあきらめてしまうにもかかわらず、いまだに続いていることをすごく喜んでくださいました。
不思議なことに、喜んでいただいただけでなく、そんなことならと、今度は仕事まで下さる社長さんまでいらっしゃいました。

これはもうメンバー一同喜ばないわけがありません。
苦しいながらに続けてきて良かったと思う瞬間です。

こうして2年半、海保さんのオフィスでお世話になることになったのでした。

オフィスを貸していただくのに地域通貨を利用したという話を前回しました。
日本円を使わずにどうやって、地域通貨だけで借りていたのかについて、次回は簡単に触れてみます。

※この記事は、6月に執筆しました。
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013「事務所をタダで手に入れるぞプロジェクト」

2008年05月27日

晴れ渡り、今日もとても良いお天気ですね。
室内にいるのがもったいない限りです。

さてさて、資本金0円でスタートしたTRYWARPは一体どうなっていったのか…。
銀行口座は作ったものの当時のTRYWARPには1円もお金がありませんでした。

2003年6月に法人設立を目的として、学生サークル「トライワープ」を設立しました。
このときはまだ、カタカナ表記のトライワーププロジェクトでした。
2003年10月には、「NPO法人TRYWARP」として千葉県に申請が受理され、
2004年1月に正式に千葉県認証のNPO法人として登記が完了しました。

2003年8月くらいから、設立準備や、教室開催のための段取り、アンケートの集計など、
様々な事務作業が増えてきました。
今思えば、私のアパートに集まって夜中まで皆で作業したのがとても懐かしいです。
何でそんなに、作業に時間かけていたんだろうというのも今からしてみれば不思議な話です。

そうこうしているうちに、自宅兼オフィスではなくてきちんとオフィスをもとうと言う話になりました。
しかし、資本金は0円です。
テナントを借りる余裕なんてありません。
余裕どころか、現金がないのですから…(汗)

そこで、毎週開催していた定例会にて、事務所をタダでかりるプロジェクトを発足させました。
私は大学院生で、メンバーも大学生ですから、考えつく発想は安易でした。
空いている物件は、年度が変わる4月まで、借り手がつく可能性が非常に低いと言うことを考慮して、
4月になるまでの間、どうにかタイアップという形で無料で借りられるよう不動産屋さんと交渉しようという計画でした。
地域性の高い活動をしている大学生とコラボレーションしていますとアピールできることは、
不動産にとっても必ず価値の高いことだと説得しようと思っていました。

この計画、どうなったと思いますか?

実は、このプロジェクト、1日で終わりを迎えたのです。

不動産屋さんに大学生が直接交渉に行ったのでは、上手くないと考え、直接不動産屋さんには行きませんでした。
考えついたのは、商店街の会長さんに不動産屋さんを紹介してもらおうということです。
紹介さえあれば、話だけはちゃんと聞いてくれるはずだと思い、まずは商店街の会長さんと知り合うことが急務でした。
知り合いの知り合いを訪ねて、商店街の会長さんのお知り合いを捜しました。
そうしたら、知り合いの知り合いには、会長さんを知っているという方が何人か現れました。
そこで、その方にお願いをして、当時、ゆりの木商店街の会長をなさっていた海保眞さんを紹介していただきました。
直接、海保さんに連絡をしたら、快くお会いしてくれるとのことで、さっそくお会いできることになったのです。

渋谷「壁の穴」西千葉店で待ち合わせ。
美味しいパスタやさんです。
そのときの光景は、今でもよく覚えています。
当時、副代表理事をしていた内野君と二人で会いに行きました。

たしか、うっちーこと内野君が海保さんに、
人の話を聞くときは机に肘をつかないようにと指導されたことも記憶に新しいです。(笑)

お会いしたその日に、これこれこういう理由で、不動産屋さんを紹介したいと海保さんにお話ししました。
パソコンを教えることを通して地域を活性化させたいと、必死で伝えました。
海保さんのお答えは、どんなものだったと思いますか?

それはそれはとても喜んでくれました。
お店のマスターのことも紹介してくれました。
そして、肝心の答えは…

不動産屋さんを紹介するわけにはいかない。

不動産屋さんは、不動産物件を仲介して生計を立てているのだから、
それを無料で譲って欲しいというのは、私からお願いするわけにはいかない。


とはっきり断られてしまいました。
それはそうですよね。
そんなうまい話があるわけがありません。

ところが、その次の言葉で海保さんは、

「だから、私のところを使ってみなさい。」

そうおっしゃったのです。

実は、海保さんは美容室を何店舗も経営しておられて、その1店舗を改装して、
デイサービスという通所介護の施設に生まれ変わらせると言うのです。
そのときに、そのデイサービスの2階をTRYWARPのオフィスとして提供してくださるというのです。
しかも無料で。

びっくりしました。
2階にあがるには、そのデイサービスサロンを通らないと2階に行くことができません。
1階のデイサービスに通うおばあちゃんと大学生が挨拶をするきっかけになるのです。
この交流は、若者にも、おばあちゃん方にとってもとても良いものになりました。
海保さんのお考えは、すごいなあとお話しするたびに思います。

このとき2003年8月。
わずか1日で終わったプロジェクトでした(笑)

家賃には地域通貨ピーナッツを使いました。
この話はまた今度します。
そして、事務所のイスやパソコン、机、コピー機などどうやって整備していったのか次回に触れたいと思います。


→当時のゆりの木商店会の会長・海保眞さんのブログはこちら


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※この記事は、2008年5月27日に情報通信ベンチャー支援センターのブログに寄稿したものです。
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012「資本金0円というスタート!」

2008年05月26日

すっかり夏を感じさせる季節になってきましたね。
夏の暑さは、気持ちが良くてどんどんやる気が出てきます。
夏が待ち遠しい限りです。
ビールも旨いですし(笑)。

会社を設立するときに、資本金が必要なのはご存じでしょうか?
いまでは、最低資本金の制度はなくなってしまいましたが、
当時、株式会社は1000万円、有限会社は300万円の資本金が必要でした。
会社法がいわゆる新会社法になり、1円の資本金でも起業できるようになったのは最近のことです。

就職活動を辞め、起業すると決めたわけですが、
周囲にそのことを話すと、多くの人に決まって言われたことがあります。
「資金はどうするの?」
「資本金はいくらにするの?」
「会社を作るって言うのはコピー機が必要だったりとお金がかかって大変だよ」
などなど、初期投資に関する不安事項をたくさん指摘されました。

これまでこのブログでお話ししてきたとおり、「能力をお金に換える」ことから始めようと決めていたので、
自分としては、資本金なんてほぼいらないと考えていました。
にもかかわらず、周囲から、しつこいくらい起業にはお金が必要と言われると、

社会に出る第一歩にお金がかかるなんておかしい。
どうにかお金のかからない方法で実現して見せよう。
資本主義社会のルールに参加するためにお金が必要だなんて何かがおかしい。

と思っていました。

今は、資本金については気になりますが、当時は若かったのでしょう、
ムキになって資本金のかからない方法を実現してやろうと考えていました。
だいぶ意固地だったんですね。

ところで、株式会社は資本金1円から起業できますが、NPOは資本金0円なのです。
NPOにしようと思っていたこともあり、それを知ったときはなんだかうれしくなりました。

「お金がなくても社会に出る一歩が踏み出せる。」

貯金がなかったわけではないのですが、なぜかお金を使わずに、
仲間の知恵と行動力をお金に換えることにこだわっていました。
1円の資本金で起業して100万円を手にしたら、資金が100万倍になったことになります。
つまり、0円で始めたら…

100万倍どころか無限倍になるのです。

将来、どこかで自分の起業の話をすることになったら、
価値を無限倍にしたんだと冗談を言ってみようと良く思っていました(笑)


そうはいっても、お金が全くない状態でどうやって始めていったのか。
何もないのだから、本当に何もないのです。

次回をお楽しみに!


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※この記事は、2008年5月27日に情報通信ベンチャー支援センターのブログに寄稿したものです。
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011「起業のマメ知識(4):NPO法人と起業」

2008年05月13日

最近よくNPO法人という言葉を耳にすると思います。
NPO法人とは何か説明できる人は、それでもまだわずかです。
みなさんはNPO法人をどんなイメージで捉えていますか?
株式会社との違いを中心に簡単に触れてみたいと思います。

NPO法人は、日本語で正式に言うと「特定非営利活動法人」です。
非営利という言葉がついているので、お金をもらわない法人であると勘違いしている人も多いようです。
ボランティア団体が法人化してNPO法人となるケースも多いのもその理由のひとつかもしれません。

組織や団体と、お金無しに運営していくことは困難です。
非営利であっても収益事業は行います。
では一体、非営利とはどういう事なのでしょうか?

お金の面で言うと、利益の使い道が営利法人よりも制限されています。
利益とは、皆さんもご存じのように収入と支出の差額です。
支出には、家賃や光熱費、消耗品や人件費などを含みます。
では、営利法人である株式会社は一体利益を何に使っていると思いますか?

NPO法人と唯一の違いは、利益を特定の人で分配することです。
簡単に言うと利益を山分けするわけですね。
社長や取締役と呼ばれる経営者に役員報酬として、分配したり、
株主に株主配当として分配したりします。

ここで、社長の給与は経費の中に含まれます。
要するに儲かっていて利益がたくさんある会社では、
経営者は給料の他にも報酬をもらうことができるわけです。
利益をたくさん上げるために、お客様の幸せを願ってサービスを提供するわけです。

事業の拡大のために投資することもあります。
そうすることでより高い利益をあげ、株主に配当するわけです。

NPO法人はどうでしょうか。
株式会社ともっとも異なる点は、利益の使い道です。
株式会社が「特定の」人と分配するのに対して、NPO法人では、「不特定」の人に分配します。
すなわち市民に還元するのです。
NPO法人は、利益があがっても構成員に分配しないで、団体の活動目的を達成するための費用に充てます。

誰でもNPO法人を作ることができるかというとそうではありません。
分厚い申請書を所轄庁に提出し、3ヶ月以上の審査期間を経て、ようやく法務局で登記することができるのです。
ここから先は、株式会社と同じ手続きです。

要するに、活動の目的が本当に市民のためになっているのか審査されるわけですね。
TRYWARPは千葉県認証のNPO法人です。
2003年10月に申請書を出して、2004年1月に認証が降りてNPO法人となりました。

総会の議決権にも違いがあります。
株主総会では、株式の保有数で票数が決まりますが、
NPOの総会では、1人1票の投票権しかありません。
誰が偉いとかではなく、みんなで活動の目的を遂行するのがNPOなのです。

株式会社は資本金を必要としますが、1人でも設立することができます。
NPO法人は資本金がいらない代わりに10人の有志を集めて設立します。

NPO法人だからといって税金が優遇されることはありません。
法人地方税、法人税、消費税などなど全ての税金を払います。

収入を得ないという意味で、非営利という言葉が使われているわけではないということを分かっていただけたでしょうか。
詳しくは、各県のNPO推進課のホームページに書いてあったりします。
書店にもNPO設立のためのガイド本がたくさん出ています。
ぜひ、書店に足を運んでみてください。

ここで、一旦、マメ知識シリーズは終わりです。
次回から、いよいよ、資本金0円でスタートさせたことについてお話ししていきたいと思います。


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※この記事は、2008年5月13日に情報通信ベンチャー支援センターのブログに寄稿したものです。
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010「起業のマメ知識(3):株式会社の作り方」

2008年05月12日

「社長なんですね、すごいですね」
こんな言葉をよく聞きます。

大概の社長さんはこう言います。
「社長には誰でもなれるんだよ。」

会社を作ってみたいと思ったことがある人にとって、
どうやって会社を作ればよいか、とても興味があると思います。
すでに一歩を踏み出そうとしている人は、
「1週間で作る株式会社」などといったタイトルの本を読んだことがあるかもしれません。

1週間で作る…といった本が出ていること〜も察しがつくと思いますが、
会社は、書類を出すだけで簡単に作る事ができてしまいます。
誰もが言うことですが、会社を作ってから、商売を繁盛させることが一番大変なのです。

「会社を作りたい」と言い続けている人によく出会います。
話をよく聞くと、時が来たら会社を作りますと必ずと言っていいほど言います。
そういう人に限ってどういう事業内容にするか決めかねていたりします。

結婚と同じで、会社を作ることはゴールではありません。
ただ、結婚と違うのは、会社を作ってみることはだれでも簡単にできると言うことです。
会社を作ることが目標になりかけている人は、一回作ってみるのも良いと思います。
すでに会社を作ってしまうことで、ひとつの目標が達成できるので、
その次の目標が明確に見えてくるかもしれません。
あるいは、自分のやりたいことは会社を作ることではなかったと、
早い段階で気づくことができるかもしれません。

書類を提出するだけで、設立できると書きましたが、お金は必要です。
法律的には資本金1円から株式会社を作ることができます。
しかし、会社として登記してもらうのに、「登記税」がかかります。
だいたい25万円くらいです。

設立すると、1年度ごとに税金もかかります。
法人県民税が2万円、法人市民税が5万円です。
売上げがない場合でもこの金額は必ずかかると思っていてください。
ちなみに、利益が出た場合は、利益のだいたい40%くらいが法人税として課税されます。

お金がかかるんだと、残念に思う方もいるでしょう。
会社を作ることが目的であれば、車を持つよりは安く維持することができます。
「代表取締役」の名刺も作ることができます。

大事なのは会社を作ることよりも、何をするかです。
作ってみたい気持ちがある人は早めに作ってみるのも良いと思います。
とにかく前に進んでみてください。

明日は、NPO法人と株式会社の違いについてお話しします。



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※この記事は、2008年5月12日に情報通信ベンチャー支援センターのブログに寄稿したものです。
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009「起業のマメ知識(2):個人事業と会社の違い」

2008年05月11日

シリーズ第2弾をお贈りします!
なにか事業を始めて見たいけど疑問ばかりで、次の一歩のイメージがわかない人は多いと思います。
そんな方の調べ毎がはかどるように、初歩の初歩を基礎知識としてお伝えしています。

昨日は、会社を作らなくても個人事業というスタイルで誰でも商売ができることをお話ししました。
では、会社を作るとは一体どういう事なのでしょうか?
今回は、個人事業との違いについて簡単に触れてみたいと思います。

ここで、「法人」という言葉を知っておいてください。
「法人」とは「自然人以外で、法律上の権利義務の主体となることができるもの。」と辞書には記されています。
つまり、株式会社は法人ですし、もちろんNPO法人も法人です。
他にもいろいろな法人形態があります。
興味があったら調べてみてください。

株式会社は多くの人がイメージする一般的な「会社」です。
個人で事業を行う場合と大きく違うのは、会社そのものが責任者となれるという事です。
大学のサークルなどで通帳を作ったことがあるでしょうか。
例えば、テニスサークルで通帳を作ったとき、通帳の名義は、
「テニスサークル 代表 虎岩雅明」といった名義になります。
通帳にテニスサークルの名前は表示されるものの、預金の所有者はあくまで代表者ということになります。

どこかの会社に振り込みをしたことがあるでしょうか。
その際、振込先名は、会社名だけで、代表者の名前を入れることはないですよね。
つまり、預金の所有者は会社そのものという事になります。

なんとなくイメージはわきましたか?
お金を借りたりするときに、個人で営む八百屋さんだと代表者である店長の責任の範囲内で借りることになります。
それに対して、会社の場合は、社長の責任の範囲内というよりは、
会社の事業全体から得られる信用でお金を借りることができます。
どちらの方が信用力があるか一目瞭然ですよね。

事業を始めたとして、受発注がある場合も、
法人そのものが契約を交わすことができるので、会社のほうが信用力があります。
株式会社を作るには、最初の登記税と、年間最低数万円の法人地方税がかかります。
大した額ではないので、まずは形からはいるという人もいます。

どれくらいのスケールで事業を想定しているかにもよりますが、
いろいろなスタイルでビジネスをすることができることが分かっていただけましたでしょうか。
どんなスタイルが良いかじっくり考えてみてください。

次回は、会社の作り方について簡単に触れたいと思います。



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008「起業のマメ知識(1):起業って何?」

2008年05月10日

ご無沙汰しています。
先月は、高知、秋田出張とバタバタとした一ヶ月でした。
今月は、シンガポール、来月は新潟に出張です。

さて、前回までは、自分の能力をお金に換えることと、
まちの「こんにちは」のマッチングをビジネスにしようと思い立った事をお話ししました。
資本金0円でこの事業を始めたわけですが、
どうやって始まって、どうやって収入を増やしていったかをこれからお話ししていきます。

…その前に。ちょっとここでブレイクタイムです。
起業してみたいと思う人が最初に疑問に思うことを「マメ知識」としてまとめてみました。
今回を含めて3回にわたりお贈りします。
最近、起業に興味を持ち始めた方のために、ちょっと導入的な内容にも触れてみたいと思います。


シリーズ第1弾!!「起業って何?」

「起業する」と良く耳にしますが、皆さんはどういうイメージでしょうか。
そして、商売を始めるには法律的にどういう準備が必要なのでしょうか。

「起業する」と聞くと、会社を作るというイメージを持つ方が多いと思います。
辞書で調べると、「起業」とは、「新しく事業を始めること。」とあります。
では、事業とは?
「事業」とは、「仕事。特に社会的意義のある大きな仕事。」だそうです。
「営利を目的として営む経済活動」という意味もあるようです。

つまり、起業するということは特に会社を作るわけではなく、単に商売を始めるという事なのです。
「起業とは、マーケットに出ることだ」とおっしゃる社長さんもいらっしゃいました。
もっと簡単に言うと、お金をもらうということなのですね。

それでは、お金をもらって商売を始めるためにはどういう手続きが必要なのでしょうか?
正式には税務署等に開業届を出す必要があります。
ただ、売上が先に上がる場合もあります。
結局は、税金をきちんと払えばよいので、確定申告を期限までにしっかりとして、
期日までに、納税すれば何の問題もありません。

最初は売上がるかどうか分からないアイディアである場合も多くあると思います。
そういったときは、まず売ってみるのが一番だと思います。
何がいくら売り上がったかと、必要経費がいくらかかったかをちゃんと記録さえしておけば、
確定申告の時に困ることはないはずです。

これが「個人事業主」とか「フリーランス」と呼ばれるスタイルです。

「起業する」=「会社を作る」という硬いイメージにとらわれず、
何か良いサービスや商品を思いついたらまずは売ってみてはいかがでしょうか。


詳しくはいろいろなホームページを調べてみるのが良いと思います。
起業について興味を持ち始めたばかりの方は、ドリームゲートというサイトがオススメです。

■ドリームゲート

最近、総務省が「事業計画作成とベンチャー経営の手引き」を開発し公表しています。
とても参考になるので、事業をすることに興味がある方は是非とも目を通してみて下さい。
200ページ以上にも及ぶ内容で、お役所の文書とは思えないくらい熱い内容になっていると巷で話題です。

■総務省・「事業計画作成とベンチャー経営の手引き」報道資料

次回のマメ知識は、個人事業主と会社の違いについて簡単に触れたいと思います。



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※この記事は、2008年5月10日に情報通信ベンチャー支援センターのブログに寄稿したものです。
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007「まちの「こんにちは」を目指して」

2008年04月17日

昨日は、とても良い天気でしたね。
TRYWARPでは、毎週火曜日の朝7時から執行部会議を行っています。
誰かが遅刻したら翌日にもう一度開催しています。
そして、朝8時から皆で掃除をして、8時半に朝礼が始まります。
この時間だと大学生のスタッフは、8時50分からの1時間目に遅刻する事なく間に合うのです。

ITの会社というと、どうしても、お昼頃出社して夜遅くまで作業をするイメージがあります。

しかし、私は、

若者が朝からちゃんと起きていることは社会にとって大きなエネルギーをもたらせると信じています。

(実際、仕事の効率も良くなりますし)
最近は「5分前開始」も徹底できるようになってきました。


さて本題です。
実現させてみたいと大学時代に思った、『まちの「こんにちは」』についてのお話しです。

就職活動をしていて、大学時代ずっと暮らしてきた西千葉を離れることがもったいないと日々感じていました。
もし内定が出て、東京で働くことになったら、いまの暮らしはそう簡単には創れないと思ったのです。
道を自転車で走っていると、「お、とらちゃん、就職活動どう??」といろんなお店のマスターが声をかけてくれるのです


というのも、私は、ひとつのお店を見つけると、銭湯でも、喫茶店でも、飲食店でも、居酒屋でも、どんなお店でも、
最初はつい1週間くらい毎日連続で通い詰めてしまう結果、お店のマスターといつの間にか親しい間柄になってしまいます。
3日くらい通うと、決まってお店の方から、「お名前教えてもらってもいいですか?」と声をかけられるのです。
その上、「とらいわ」なんてインパクトのある名前であることも手伝って、親しく「とらちゃん」と呼ばれたりします。
すぐに常連になっちゃうんですね。

もし4月から東京に住むことになったら、この暮らしをもう一度作るのにどれくらいの時間がかかるのだろう?
むしろ、そんな暮らしはここ西千葉でしか作れないのか?
いや、自分の友達やまわりの千葉大生は、同じ暮らしをしているのだろうか?
まちに声をかけられる人が沢山いる生活って、一人暮らしをしている大学生はあまりないんじゃないかな?

などなど考えることが度々ありました。
そこで、どうにか、自分の住んでいる周りの人と仲良くなれるしくみをこの千葉大に創れないだろうか?
と思っていたわけです。
でも、自分が将来生きていくためにはそんな事なんてしていられない。
と、半ば諦めて就職活動を続けていたのです。

しかし!
これまでお話ししてきたとおり、なぜだか「起業」を決意してしまったわけです(笑)
そうしたら、身近な人の暮らしやすさを追求することとビジネスとをマッチングすれば、生き甲斐をもって暮らしていけるかも!
と、閃いたのです。

まちの「こんにちは」目指して。と書きましたが、これには深い意味があります。
地域に仲の良い人を増やしすぎると、田舎でよくあるように自分のことが何でも知られている状態になってしまいます。
逆に、ゴミを出す時にすら挨拶もできない、都会に良くある状態も、21世紀の現代には寂しすぎる事です。

深いつきあいも嫌だけど、孤独なのも嫌だ。でも、寂しい何かを感じてしまう。

そんな現代社会にとってまず必要なのが、
「こんにちは」と挨拶ができる人が自分の住んでいる地域で、一人でも増えること

なのかもしれないと思いました。

できれば、地域イベント好きの人よりも、日頃そんなことに関心を寄せることなく過ごしている日とに、
ちょっとしたきっかけを作ってあげることで、知り合いが増えることの大きな感動が創れたらなあ…。
そんな想いでした。

父親の実家が新宿で、母親の実家が大分県の小さな町だったこともあり、
両極端な地域性を目の当たりにする機会を感じていたことも手伝ったのだと思います。

TRYWARPが最初に手掛けたのは、地域住民と、商店街と、大学生の交流のきっかけ作りです。
飲食店の14時〜16時は、たいていの場合、お客さんが少なくなります。
この時間帯に、パソコン教室を開催することを、パスタやさんにお願いしました。
大学生にとってはアルバイト、地域住民にとってはパソコンの勉強。
この単純なきっかけを地元の商店街で実現する。

パソコンの先生である大学生と、受講生である地域住民の方が、お店に足を運んでくれるきっかけになります。
しかも、お店にはお客さんとしてではなく、スペースを貸してもらっている人として来るので、
将来のお客さんになるかも知れない人たちが「今日はありがとうございます」とお礼をしてくれるのです。
店内が閑散としている時間帯にお店に人が入っている状態も、次のお客さんが入りやすい環境を創ることができます。

大きなキャンパスがある地域で、ありそうでなかった、
「地域での世代を超えた交流を実現するためのパソコン教室」はこうして始まっていったのです。
起業したばかりの私たちにとって協力してくれたお店の方々には感謝してもしきれない想いです。

今でも、受講生の方とまちのお店でばったりであったりする瞬間が一番幸せを感じる瞬間です。

まちに「こんにちは」がこだまするようになれば、
路上にゴミを捨てたり、自転車を放置したりなんてなかなかできなくなります。
そんな暖かな西千葉という地域を作っていきたいものです。

※この記事は、2008年4月17日に情報通信ベンチャー支援センターのブログに寄稿したものです。
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006「能力をお金に換えるということ」

2008年04月13日

新年度を迎え、4月ももう半ばにさしかかりました。
とある書籍の執筆を頼まれて没頭していたり、高知県へ出張したりしていたら、前回から1ヶ月近くたってしまいました。
なかなか毎日のリズムって一定にならないものですね。
一定になればなったで飽きてしまうので、こんな感じの生活が私にとってはちょうど良いのかも知れません(笑)。

ここで、ちょっとお知らせです。
TRYWARPで運営する地域SNSが昨日の朝日新聞に掲載されました。
「広がる地域限定型SNS・現実世界とネットを融合・行政も積極的に関わる」という見出しです。
カラー版で出ていますので良かったらご覧になって下さい。
最後にリンク貼っておきますね。

前回の記事では、起業することを決意し就職活動をすべて辞めた所までお話ししました。
就職活動であれば、内定が出た時点で終わりになりますが、
起業の場合は、就職活動を辞めてからが始まりだったのです。

起業したいと思う方は、大勢いると思います。
何をビジネスにするのか決まらないといった方も少なくないでしょう。
何かを実現するために会社を作るのだから、本来おかしな話なのかもしれません。
私の場合も少なからず、その傾向があったような気がします。

当時の私にとって起業とは、大きなアイディアをビジネスにする事だと思っていました。
しかし、多くの社長さんにお会いする中で、大きなアイディアばかりがビジネスではないんだということに気づきました。
多くの会社は、自分たちにできることをクライアントの企業から請け負っていたりするのです。
それを見て気づいたことがありました。
もちろん大きなアイディアで勝負したいという想いもありましたが、今は社会に出る第一歩。

まずは、

「今の自分が持っている能力をお金に換えよう」

と決めたのです。
そして、自分だけではなく、自分の身近にいる人(=大学生)の能力をお金に換える仕組み作りをしようと思い立ったちました。

次に、地域の中で、大学生にできて大学生以外にできないことは何か考えました。
皆さんだったら、何か思いつくことはありますか?

当時、家電量販店でアルバイトをしていた私は、あることに気づきました。
パソコンができない人は大勢いますが、クリックをできない人も大勢いるんだということです。
大学生も皆が皆パソコンを使いこなしている訳ではありませんが、
さすがに、クリックができないという人は一人もいません。

じゃあ大学生が教えるパソコン教室はどうだろうか…

そう考えて生まれたのが、クリックを教える(笑)パソコン教室です。
今では、「千葉大パソコンサポーターズ」と称して活動を続けています。

こうして事業内容が決まったわけですが、ここで一つの疑問にぶち当たりました。
自分の人生の時間を費やすに当たって、お金をもらうだけでは、生き甲斐を感じないのではないか。ということです。
そこで、大学時代から実現させたかった、まちの「こんにちは」を増やす活動とのマッチングを考えることになります。

さあ一体、どんな仕組みになったのでしょうか。
次回をお楽しみに。

※昨日の朝日新聞の記事PDFを見る



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※この記事は、2008年4月13日に情報通信ベンチャー支援センターのブログに寄稿したものです。
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posted by 虎岩雅明 at 17:34 | Comment(2) | TrackBack(0) | ほんきの起業論

004「起業という決断2 やってみて失敗するのか、やってみたかったと後悔するのか」

2008年03月19日

みなさん、こんんちは!
やっぱり、花粉症は本当につらいですね。

前回は、起業を決断するにあたっての判断材料になったことのひとつ目を紹介しました。
今週はその続きです。


(2)やってみて失敗するのか、やってみたかったと後悔するのか
父親になった時のことを想像してみました。
自分の子どもに自分の若かったときのことをなんて話すのだろうかと。

「お父さんも、昔、会社を創ってみたかったんだよね」
と言う父親になるのがいいのか、それとも、

「お父さんは、昔会社を作ってみたけど大失敗しちゃったんだよね。」
と言う父親になるのがいいのかを考えてみました。

もちろん後者です。
失敗しちゃったけど、そこから学んだことは沢山あるよと自分の子どもに伝えられる父親でいたいと思ったのです。

やってみなかったという後悔よりも、やってみて失敗することを選んだわけです。


(3)早朝目覚めることがどうしたら快感になるのか
大学時代まで、朝が本当に苦手でした。
寝起きは悪くないのですが、「もうちょっと寝ていたい」の妥協で何度失敗したことか知れません。
朝が来るたびに、大学の授業を想像するとついつい家で寝ていたいと思う毎日でした。

ただ、社会人になるに当たって、これから何十年も同じ生活をするわけです。
その時に、毎朝これでは、自分の人生、生きた心地がしません。

選考が進んでいる企業に就職したら、絶対に学生時代と同じ朝が毎日到来する予感がしました。
自分で起業すれば、どんなにつらくても、自分の会社のためであればと、
生き生きと目覚めることができる自分が想像できたのです。

おかげで、今では、毎朝起きる度にさわやかに目覚める自分がいます。
週1回の朝7時からの会議や、毎日8時半の朝礼もすがすがしい気持ちで臨むことができています。

この道を選んで良かったと毎日ホントに思ってます。
起業するしないにかかわらず、朝の目覚めは実に重要だと思います。

朝が苦手な方のために、早起きの方法論が書いてあるオススメ本を学習ナビで今度紹介しますね。


(4)やりたいことは沢山あるけど本当に絞ってしまうのか
当時、いろいろな分野に興味津々でした。
できることならすべての分野に挑戦してみたいと感じていました。

プログラミングの腕をあげたい、デザインのことをもっと勉強したい、
広告代理店の仕事もおもしろそう、商社でいろいろなビジネスを学んでみたい、
人に教えることも楽しそう、税理士になるのも楽しいんじゃないか、
大口の営業とか、販売の仕事も向いているかも知れない、
海外勤務して外国語がペラペラになりたい、
大きな特許をとるために研究者として没頭したい。

人生を決める瞬間には、実にいろいろなことを迷うわけです。
ただ、第一歩目を同時に踏み出す訳にはいきません。
他の可能性を捨ててしまう気がしてとても決断したくありませんでした。

この当時は、テーマを決めることが一番大事なんだと自分に言い聞かせました。
まずは、ゆっくりでもいいから一人前の経営者になろう。
このときの決断でした。

テーマを絞らないと、どの分野も自分の進歩や成長はいまいちです。
しかし、テーマを絞ってひとつの分野に突き進むことで、意識していないにもかかわらず、
他のやりたかったことも徐々にできてくるんだなと、今では実感しています。

こうして自分の中で決意を確かなものにしていきました。
自分への説得が終わったら次に親に説明しなくてはいけません。


長文になるので、続きは次の記事にて!!!



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※この記事は、2008年3月16日に情報通信ベンチャー支援センターのブログに寄稿したものです。
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003「起業という決断1 〜就職してから起業するのか、学生時代に起業するのか〜」

2008年03月18日

時間的にも少し余裕ができたので、2日連続で書いてみたいと思います。
といっても、今日も夕方から明日まで出張に出かけます。
別の法人を設立するためのミーティングに泊まりがけでの参加です。

創業5年目を迎え、ようやくこういう事に時間を使えるようになってきました。
自分が現場にいなくても、事業が動くようになってきた手応えでもあります。
嬉しいようで、現場で活躍できないので、すこし寂しくもありますが、健全な成長だと思って喜んでいます。

前回は、就職活動を辞めることを視野に入れ始めた頃までを書きました。
悩み、迷った末、どうして起業を選んだのか、その瞬間は何だったのか。
その当たりの心境について、今回は触れてみたいと思います。

起業するにしろ、就職するにしろ、大学生にとっては、社会に出る瞬間といえます。
社会に出る方法に決まりはありません。
今の日本では、大半の大学生は、就職して、所謂サラリーマンになる道を選ぶことが多いと思います。
自分にはどうしてもその道が選べなかったのは確かです。
でも、起業するにしてもビジネスアイディアなんて全くありません。
旨くやっていけるかどうかもわかりません。
決断するには、迷い、時間もかかりました。

当時、直感と勢いだけで決断する勇気がなかったので、
判断材料にした要素がいくつかありました。


(1)学生時代に起業するか、社会経験をしてから起業するか 就職活動の傍ら、起業家が話をしてくれる起業セミナーにいろいろと申し込んでいました。
(学生だと無料で参加できる場合が多いです)
そこで、起業話を聞くと、やはり自分はこういう人たちと考え方が近いかもしれないと思うようになりました。
会社説明会で聞く先輩社員の考え方より、問題解決の発想が遙かに自分とそっくりだと思ったのです。
当時、OB訪問する先輩を捜したりしましたが、今となってみたら自分のOB訪問は、
会社の先輩たちではなく、起業した社長さんたちだったのかもしれません。

必ずと言っていいほど、起業家の社長さんたちに質問していたことがありました。

「社会人経験をしてから起業をした方が良いですか?
 それとも、学生時代から起業をした方がよいですか?」



答えは必ず決まっていました。
皆さんが社長だったらなんと答えますか?

サラリーマンを辞めて起業した社長さんは、
「そりゃあ当然、社会人経験がないと会社なんて創れないよ」とおっしゃいました。
今の自分があるのは、人脈も事業の手法も全部、会社に入ってから手に入れたものであると、
皆が口をそろえました。

ところが、学生時代に起業した社長さんは、
「会社を作りたいという気持ちがあるなら、いま始めた方がいい。できるだけ早いほうが言い」と。
組織のナンバー・ワンを務めたい人がナンバー・ツー以下をどんなに経験してもそれは経験にならない。
それより、早くナンバー・ワンを経験して、どんどん失敗して、社長としての腕を上げた方がよいと、
口をそろえました。


この時、気がつきました。


人生の選択肢に「正解」はないんだ。
お話を聞いた社長さんたちは皆、自分の選択が正しかったと表現しているのです。
自分で選んだ道を「正解」にすることが人生なんだ

と、心に決めた瞬間でした。

どんなに回り道でもゴールにたどり着くことができます。
もしかしたら、回り道のおかげで思わぬ出会いや発見があるかもしれません。

正解は何か、と思案に暮れるのではなく、まず一歩進んでみようと思えたひとつの経験です。



今回はここまで。
次回をお楽しみに♪


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※この記事は、2008年3月11日に情報通信ベンチャー支援センターのブログに寄稿したものです。
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posted by 虎岩雅明 at 09:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ほんきの起業論

002「起業前夜」

2008年03月17日

第1回目を書いてからだいぶご無沙汰してしまいました。
もうすっかり季節は春になりましたね。
この時期は花粉症がつらいです。
10歳の時から苦しんでいるので、今年でもう20年近くになります。
当時は、花粉症というアレルギーが広く知れわたっていなかったので、
学校にマスクをしていくだけで、皆に不思議がられたものです。

ちなみに、私は、薬を飲むと眠くなるので、薬という薬は一切使わないで花粉症と格闘しています。
メンソレータムのリップクリームと、ロートの目薬、のど飴のホールズ、ポケットティッシュが必需品です。

さて、私には「起業」を「決意」した瞬間がありました。
どうやって、起業を決めたのか。
今回はそんな話の前半部分を書いてみたいと思います。

時は1998年。19歳。
「大きなアイディアがひらめいたらそれをビジネスにしよう」と思って大学生活を送ろうと思っていました。
そのために、学生時代は、いろんな経験をしようと決めました。
ただ、その時の自分にとって、会社を作ると言うことは憧れというか、
「ケーキ屋さんになりたい」という子どもの夢に近かったのかもしれません。

3年生になると普通に就職活動を始めました。
理系だったということもあり、大学院も受験しました。
そうしたら、見事に大学院に合格したので、大学院に進学する道を選びました。
ここで思ったことがあります。

「もし、大学院時代に大きなアイディアがひらめいたらそれをビジネスにしよう」

こうして、私の大学院生時代が始まるわけです。
大学時代の延長戦とも思われるこの期間を手にしたことで、
2年間という自由な時間を手にしたつもりでいました。

ところが、延長戦を満喫するどころか、大学院生の6月にはもう就職活動を始める時期なのです。
少し焦りましたが、今度はちゃんとやろうという気持ちで、就職活動を始めました。

選考が進む中で、早く、「内定が欲しい」と思っていました。
おそらく、就職活動中の学生は誰もが思うことだと思います。
そして、この「内定が欲しい」という気持ちの本意を探るようになりました。
どうしても、4月になったら選考が進んでいる企業に出社するイメージが想像できないのです。
もちろん、親に内定が出たという報告はしたかったですし、
友人にも就職活動が終わったよと報告したいという気持ちは強かったと思います。
ただ、どうしても自分が出社している姿が想像できないというか、そんな社会人生活は嫌だなと思うようになりました。

「ピン」とこなかったというのが一番シンプルかもしれません。

そして、頭の中で考えていたことは、そう、
「もし、会社に入って大きなアイディアがひらめいたらそれをビジネスにしよう」

大学生になる前と全く同じだったのです。
2003年、24歳の時のことです。
これはもしかして、起業したいというのは、単なる憧れではなく、
意外にも、自分が本当に人生の中でやってみたいと思っていたことだったのかもしれないと思った時期でした。
そう思って以来、就職活動を辞めるべきか、続けるべきか実に迷いました。

そして、2003年6月。
ついに、就職活動を辞める日が訪れるわけです。

次回は、いよいよ起業を決意します!
起業を決意するまでの悩みや、決意に至った経緯について書いてみます。
お楽しみに。


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※この記事は、2008年3月10日に情報通信ベンチャー支援センターのブログに寄稿したものです。
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posted by 虎岩雅明 at 10:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | ほんきの起業論

001「会社って創ることができるんだ」

2008年03月16日

はじめまして!

起業するまでの経緯や起業してからの話を書いていきたいと思います。
「起業」ってどんなものなのか興味がある人に読んでもらいたいです。
特に、学生時代に起業して就職をしないという生き方について詳しく触れたいと思います。
私が起業したのは24歳(当時大学院2年生)の時でした。

いま、振り返ってみると起業してみようと思った瞬間が確かにありました。
その時に明確に起業を決意したわけではありませんが、それ以来、常に意識していたんだと思います。
それは、1995年。windows95が発売された年です。
私はその当時、高校生でした。
「NHKスペシャル」という番組でマイクロソフトやビルゲイツの特集が連載で毎週放送されていました。(確か「電子立国」という番組だったと思います)
それを毎週楽しみに見ていたのです。

父親は普通のサラリーマンで、母親は専業主婦というごく一般的な家庭で育った私にとって、
「会社」というのは、「入る」ところであって、「作る」ものではないと無意識のうちに思っていました。
番組の中でビルゲイツは、学生時代につくったソフトウェアを世界中に広め、
そこからどんどん大きくなっていった姿が描かれていました。
学生時代に自分の考えたアイディアが世の中の多くの人の生活を変えることができるなんて、
すごいことだと高校生ながらに思ったことを今でも鮮明に覚えています。
そして、会社というのは創ることができるものなんだと感じたのがその瞬間だったのだと思います。

いつかはできたらいいなあという単なる憧れの様な気持ちだったので、
直後に、何か行動を起こしたということは特にありませんでした。
普通に大学に入って、大きな企業に就職して、父親のようにエンジニアになるんだというつもりで高校生活を送り、そして大学に入学しました。

私が起業する8年前のことです。

第2回目は、起業をする決断に至るまでについて書いてみようと思います。
これからよろしくお願いします。


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※この記事は、2008年2月10日に情報通信ベンチャー支援センターのブログに寄稿したものです。
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posted by 虎岩雅明 at 15:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ほんきの起業論

大学時代に資本金0円で実現させる起業

ご縁があって、とある総研さんから、社長ブログの執筆の依頼を受けました。
目下、こちらのサイトで執筆を続けております。

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情報通信ベンチャー支援センターという独立行政法人が運営しているところの社長ブログです。
5月までの契約なのですが、執筆者は記事を自由に使って良いとのことだったので、こちらにも載せていこうと思います。
(こっちだとRSS配信もできるので。) 


毎年10本以上のセミナーにてお話ししてきた内容を綴っています。
毎回お話ししている内容なので、本にしたいとずっと思っていたところでした。


(出版社の方、お願いします(笑))


書き始めてみると、話すのとは違って文章に表現することがとても難しいことに気づきました。
読みにくいかも知れませんが、場数が大事と思い、執筆能力を鍛えるためにどんどん書いていきたいと思います!
お付き合い、よろしくお願い致します。
執筆は今年の挑戦です!

posted by 虎岩雅明 at 15:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | ほんきの起業論